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禁煙の仕方

知り合いが風邪をこじらせて肺炎になり、ぜんそくの発作を併発して死にそうになったらしい。
医者に「死にますよ」とおどされて、禁煙をしたいと考えているとの事。


俺は10年くらい前に禁煙して、まあ今はストレスで吸っているのだが、どっちにせよもうまたやめるので、当時禁煙した方法をメモしておく。

まず、テク無しで禁煙するってのはかなり意志が必要

禁煙ってのは個人的な感想ではダイエットに近かった。
たばこを吸いたいってのは、大体腹が減ったという状態に近いと言うと、皆納得してくれる。
くらくらして、メシの事しか考えられなくなって、どうやって自分の決心をごまかすかという思考で一杯になり、物事に手がつかなくなる。


腹が減ったとき、メシをどれだけ食わないでいられるか?という風にいうと、大体の人が禁煙って大変なんだなと、認識してもらえる。
テク無しではすごく困難、相当な根性が必要。


ただ、メシを食わないと実際にぶったおれるが、たばこはぶっ倒れない、その差は意識したほうが良い。

減煙は甘い罠、やるとしても短めに

毎日2箱吸ってるのがまずいからって、たとえば5本に減らすのはあんまり意味がない。
たばこは吸っているとその人のリミット(吸い過ぎて気持ち悪くなる)まで自動的に本数が増えるもの。
気づいたら5が6になり、そのうち戻る。


やめるのであればきっぱりさっぱりやめてしまうことが重要であり、減煙したところで禁煙へ道がひらけるかというと、そういう事ではない。


ただし、禁断症状に慣れるという意味では悪くないかもしれない。
ただ、苦しまない程度の減煙はほとんど意味がない。


半分にする、というのはかなり意味がない。
一日1本にする、くらいなら準備運動として意味があるかもね。

補助グッズについて

俺は当時出た当初のニコレットパイポしかつかっていなかったが、これらの効果は絶望的に薄いと思っておいた方が良い。
ニコレットは1ミリのたばこよりも効果が薄いので、これで渇望が全部うすれるようなものではない。

パッチはかなり効果があると効いたことがあるが、試したことがないので省略。


ニコレットは吸いたいときに噛め、ということであるが、初期の段階においてはもうずっと噛みっぱなしになると思う。
ニコレット噛んでいても吸いたくなるくらい、効果は薄い。

ただ、一応気のせいかとおもうほどには効果があり、後々になってこの効果が実はでかかったと気づく。
それでも禁煙開始直後には本気で「こんなの噛んでてもたばこすいたいよ」と思うのことは間違いない。


パイポは気分である、これは禁煙補助グッズといっていいのかわからんくらいに効果がない。
ただ、たばこを吸うという行為が習慣化しているので、それを押さえつける「精神的な」ツールにはなる。
割り箸で代用もできる。

さて、じゃあ実際にどうやるか、前準備、マイナス1日目について

宣言とかは効果ない、禁煙?簡単だよ何度もやってるよ。という冗談があるとおりに禁煙に失敗したからといって今時対して精神的なペナルティは受けない。
むしろ「俺はたばこなんて吸ってなかったよ?なにいってんの?」くらいの勢いで自分をだましてしまった方が良い。
禁煙をしている、という意識は余計にたばこを渇望させるものだから。


禁煙グッズをいろいろさがしたりする事はしないほうがいい、長引く。
いきなり薬局でニコレットでもパッチでも、買ってみる。調べたりしない方が良い、うんざりするから。

飴がいいよ!とかそういう事にも耳をかさなくてよい、自分は吸ってなかった、と信じる事が重要。
実際小学生の頃には吸っていなかったんだし。


とにかく禁煙は用意しないで突然始めた方が良い。

禁断症状について

まず禁断症状で人は死なない。
禁断症状がでていても、手を動かすだけの仕事はできる。
たばこを吸いたくなったら「気のせいだろ?」と思ってみる、そしてとりあえず何か仕事などに集中を試みる。


ただし、我慢はいけない。我慢=たばこの事しか考えてない、なので非常にまずい状況。
どうにかその我慢を転嫁しなければならない。なにも考えず、さっさとニコレットを噛んでしまう。
ニコレットにはまったらどうしようとかおもわず、潤沢に噛みまくれ。



どれくらい禁断症状が続くのか

前述したとおりつらさはすごーく長く続く。
最初の一週間ほどが一番つらい。


でも適切に禁煙補助グッズを使って最初の1週間を超えられると、フラッシュバック的に突然吸いたくなる事を除いて何にも手がつかないという状態は抜けられる。すいたいなーと常時おもっているが、ふっと意識はそらせる、禁断症状から逃げるテクはだんだん貯まる。
気づくと禁断症状が起こってもうまくいなせるようになる


ニコレットなんて効果ねえよ!」というのが「ああ、実は効果あったんだな、とりあえず噛めば落ち着くし」みたいに変貌してくる。

具体的にどれくらいの間たばこを恋しくおもってしまうのか

基本的に何年経ってもたばこは吸いたいと思える物であり、無くならない。
まあ吸わなくてもいいし、という気分になる。


好物の飲み物が製造されなくなっちゃって寂しい、みたいな感覚。

またすっちゃった

残念ながら、1本吸うとかなりの後退です。
一本も吸わないようにしましょう。
吸う奴と一緒に吞みにいかない方が良い。


禁煙の所に積極的に行くと精神的に楽でよい。
ファミレスで禁煙の席にすわって仕事をすると、良い。

禁煙のデメリットについて

一服がなくなると、結構アイディアが思い浮かばなくなります。
なにもせずにつったってるだけ、という状況はたばこ以外では結構珍しいものです。

気分転換の回数も減ります、これはそんなに困らないんですけど「区切り」的な物がへるので、結構寂しいです。
待ち時間とか、ちょっとした空き時間に何をやっていいのか解らなくなります。

たばこの匂いにものすごく敏感になり、たばこを吸っている人の口臭がものすごく気になりだします、うんこみたいな匂いです。


まあ、1年もすれば慣れます。

メリットについて

咳をしなくなります、痰が出なくなります。
お金は貯まりません、ご飯は特別おいしくなりません。
机が灰でよごれなくなります。
レストランの禁煙席って結構快適です。
顔と顔を近づける時、自分の匂いを気にしなくて良くなります。
下ネタ的ですけど、性感がたかまります。
体力はもどらないですが、昨日の疲労の残りが減ります。
朝起きやすくなります。

やめる意味はあるのか?

まー目立った所では健康以外に無いです。
元々マナー守って吸ってるような人からすれば、他は誤差みたいなもんです。


でも健康は取り戻す事が困難なので、大事ですね。