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「新しいモノ作りについて飲むぞ」行ってきた

どういう事について話していけばいいのか俺にはよく分からなかったが、とりあえず普段の飲み会よりは偏った話題で、趣旨にあってるのか合ってないのか分からない話を色々した。
以下とりとめないが感想とか、個人的なまとめとか。


一次会の自分のテーブルにおいてはエンジニア四人+デザイナ一人というかたよった分布ではあったが、

ウォーターフォール的な構造は微妙じゃないか?
・一人でやるって大変では?>案外どうにかなる(こくばんinの人の話)
・エンジニアは独善的、視点が主観的すぎて(コミュ力不足?)デザイナーがへこむ
アジャイルなどにおいて、仮説をたてるのってめっちゃむずかしくない?
・プロセスループを回すには、人気のない所があるのではないか?
・作ったモノに飽きたとき、どうすべきなのか

などを会話し、面白かった。


ウォーターフォールはその場にいる全員が、楽だけど微妙、不満が残る、という意見があった。
これは(個人的に想像するに)普段の身近な手法だけに、心情的な部分が多いのと、某検索ポータルの方はアジャイル的な事をやっているので、そっちが効率的だ、という意見があった。
アジャイルとWFに関する差違は色々あったけれど、手戻りが考えられていないという手法のメリットデメリットはあるなーと。
WFなれきった人(私含む)は、アジャイルってホントに回るの?という疑問が結構あり、実際の率直な効果と、そして弊害について貴重な意見を聞けて実に興味深かった。


アジャイルについて私が記憶に残った部分としては
・実際めっちゃはやく動く
バーンアウトが怖いほど、テンションが高い状態がつづく
・手戻りを怖れない、決まった仮説や決定に邁進する
という所か。


プロセスループを回す点について、運用の部分がすごく軽視されていたり、大がかりになるのがつらい。
さらに、構築できるエンジニアがずっとロックインされる構造は微妙じゃないか?というのは同意が多い。
切り離す為の仕組みとして、なにか標準化が必要じゃないか、という意見がすごく面白かった。ただ、大がかりになってしまうので高コストだなーという感じ。
LAMP環境みたいな、「知られている」環境等そのものが標準化ではないのかなーという感じはしたが、それはエンジニア的に進化がなくなるので微妙だなー。
運用はマジ人気ないので(その場にいる人全員がやりたくはないというコメント)どうやってそういう縁の下の力持ちを確保するかがむずかしいなーという話しも。


エンジニアは知識が体系だっている為か、判断が0/1であって、なおかつ自分の知識に置き換えた判断をしがちなので、デザイナーのジャストアイディアを簡単に否定してしまう。
デザイナーがそれでへこんで、アイディアを出さない構造があるのではないか、という話し有り。たしかにこれは身に覚えがある(苦笑)
エンジニアはジャストアイディアを嫌う傾向があるので、それをどうやって止めるか、またはデザイナーがどうやってエンジニアが受け入れやすい形にするのか、という所があると思う。

ただ、これは「エンジニアが、デザイナより強い」というシーンでしかなくて、この逆も結構あるので、これは一面でしかないと思う(そして、ディレクタ・プランナもいるし)
これに付随して、自分の感想としては、エンジニア、ディレクタ(プランナ)、デザイナーがいると徒党が出来やすいので、それをどう壊すかが話し合いをする上で重要ではないのかなーと思った。(安易な否定をなくしたり、悪い設計をごり押しされない為に)

エンジニア的には、データ重視じゃないけど、アイディアはちゃんと説明出来る形にしてから話してほしい、と思うのだけれど(否定ではなく、ニアイコールな代案を考えたいので)、多分直感的な(これは卑下などではない)部分を優先する人には理解されづらい所だと思う。この部分の通訳が必要なのか、それとも全体のコミュニケーション力があがれば解決するのか、よく分からない。


前述の通り、アジャイルに近い物を実践している話を聞くことができて非常に面白かった。
アジャイルでは、PCDAサイクルにおけるPの部分がすごく重要じゃないの?それってそんなにラピッドにできるの?というのが自分の意見だったが、それはWF的発想で、Pは仮説レベルでOKではないか、という意見だった。
これは効率的な部分で個人にまだ納得できていないが、WFだってちゃんと検討できているかといえば謎だし、決定を後で覆す事を許容できるほどバジェットに余裕があればそれはそれでOKだなーと思った。
そうなるとPの精度(完成度)と速度が問題になりそうと思うが、それをあげるにはどうすればいいんだろうな、という部分がその場では自分には分からなかった。

ただ、二次会終了時に「イシューから始めよ」という、偶然にもこの問題の解決策の一つになりそうな題の本をお借りできた。
大抵の問題においては方向性はきまっていて(完成させるとか、PV増やすとか)あとは細かい問題を解決して完成度を上げていく事が目的なので、問題をうまくとらえる事の重要性がたかいだろうなーと思っている。


諸々、アジャイル開発について、ハウツーではなく、ちゃんとしたものを文献を読んだことがないので、読んでみようと思った。
(ま、別に今回の会はアジャイルを目指した物ではないのだが)

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会はとてもおもしろかった。
こういった構造的な話しばかりして、それが面白いとおもってしまうのは、会の趣旨的にいいのか悪いのかよくわからんけど。

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二次会で、最近ウェブディレクターになったという非常に若い女の子と話した。そんで、すごく偉そうに話してしまった。
というのも、自分の同僚ににたような境遇の女の子がいたので、すごく話しやすかったからだが…。
酒の所為にしてしまうが、ホントえらそうな事ばっかりいっていて、いまさら頭を抱える。


若い人ががんばるのはとてもいいなー。
ただ既存の仕組みを変えようなんておもわないほうがいいだろうなー、なにせ味方になる若い人すくない。
新しい仕組みをつくるほうがやはり楽だ。
後、新しい物に寛容なオッサン連中は、実は大抵の場合敵じゃないだけで、味方じゃないよ!気を付けろ!(えらそう)

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二次会がさっさとおわってしまったので、終電ギリギリまで三次会に。
にょんっち&みわっちと吞んだ、まあ呑み足りなかった、もっと吞みたい。

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個人的に、この会が今後どういう風になるのかは今回ではよくわからなかった。
ペーパーをみて、主催が何をしたいのか、何となく想像はできるのだが…。
実践する、という目的は非常に面白いのだが、今回においてはそれは見えなかった、という所か。
とりあえず頭数がどんだけいるか、という観測かな?というくらいには拍子抜けした、楽しかったけど。

実践するとなればだれかガッツリ取り組めるティーチャーが必要になるし、それをゆーすけべー(+Wadit)がやるというのであれば、彼は相当気合いをいれるのだろう。


真に自分が求めているようなフレームワークなのかはよくわからんけど、個人的に、プロセスがどうこうより、ああいった、会社ではない弱いつながりの組織について興味があるので、応援していきたい。