iPhone と iPad と BTキーボードでリモートアクセスって使い物になるの？
この間iPhone4と接続するbluetooth keyboardを買ったけど、情報がまとまっている所も少なかったのでまとめてみた。
最初にまとめ
一部修飾キー（CtrlやAltやCmd）や特殊キー（Tabやカーソル）がつかえない！（主に）Appleが悪い！
リュウドさん、情報もうちょっとわかりやすくして！JIS配列は\が入力できないとか罠じゃないか！
でも、いいアプリを使えばかなり快適な雰囲気。あとはAppleが寛大になれば世界は変わるのに！
なんでBTキーボード買ったの？なにがしたいの？
歴代のスマートフォンやPDAにはかならずリモートアクセスソフトをいれてきました。突然の出先でシェル叩くとか日常茶飯事だし。
今のメインストリームモバイル環境たるiPhone、iPadにおいても同様です。
最近ではSSHやVNCソフトはいいソフトが揃い、ちゃんと秘密鍵つかえるし、キーマクロみたいなの組めるし、マルチタスクっぽいことできるし*1。特にiPadは画面も広いので快適なことこの上ない。
しかしながら、スクリーンキーボードの記号がきつい。パイプとかリダイレクトとか、苦行です…。
仕事柄これでばしばしシェルがたたけるようになったらすてきやん？と思ったので。
そろえてみた環境
BTキーボードはリュウドのRBK-2000BTIIのJIS版とUS版を買いました（なんで二つなのかは後述）。
アプリはSSHはiSSH、VNC（Macへのリモートアクセス）はiTeleportで、どちらもとても良いソフトです。特にiTeleportは感激できますね。
iPadはPocketWifi（Emobile）、iPhone4はSBM回線です。
罠１、BTキーボードはUSを買わないといけない
前から知っていたのですが、iOS（iPad含む）はキーボードマッピングがUS配列固定です、記号周りはJIS配列だとずれます。
ただ、私はJISをUS配列で使うので、余り問題にはなりませんでした。
ただし、リュウドのBTキーボードはJISとUSと二種類ありますが、かなりの別モノでした。
配列が変わるだけならいいんですが、致命的な事にJIS配列はバックスラッシュがどうやっても入力できない。これでは話にならずUSを買い直しました。
（まあ、メールを書く位ならどうにかなるんですけどね）
まあ、これらはリュウドのみの罠かもしれません、でもJIS配列を買っても、当座は喜ばしいことはないと思います。
罠２、Appleの罠
BTキーボードを接続し、意気揚々とiSSHを立ち上げ、スクリーンキーボードでは絶望的な
ls -al |grep -v test\ data > out
などというコマンドを叩けて歓喜したのもつかの間です。なんとTabで入力補完が効きません。
あー…しかたないなーと萎えながら、ふと履歴をたどろうと思っても上下カーソルも無理！
なんてこった！とおもいつつvi index.htmlとviエディタを立ち上げたら、なんとESCもCtrl+[もダメ！
なにこれ！苦行じゃん！
純正アプリは普通にカーソルが移動するので受け取れているのでしょうが、これらの修飾キー制御は非公開API扱い？らしく、どのアプリもこれらのキーをサポートしていないのです…。
これにはガックリ、ガックリを通り越して絶望しました…。
罠３，日本語の罠
これはiSSH特有なのかもしれませんが、日本語の２バイト文字が１バイトの幅になります（つぶれてくれるわけでもなく、表示が化けます）。
viならカーソルもつかわないで住むし、最悪モード切替のEscだけを画面さわればいいやーって思っていただけに、悲しいです…。
勿論日本語入力も、Linux側にFEPが必要になってしまいます。これではさすがに無理がある。
たとえばmente.htmlは別な方法で書いて、ULしないといけませんね。
まあ、VNCでMacに接続して、そっからsshしてviすれば、どうにかなりますけどね。
再度まとめ
SBMの回線でもEMの回線でも、レイテンシが気になることなくシェルは叩けます。VNCも昔Sigmarion3でがんばってた頃が嘘みたいな快適さです。
画面もRetina液晶と、iPadの広い液晶ならSSHだけでなく、VNCもかなり現実的な広さで表示することができます。
あとは本当にキーボードがまともになるだけだと思います…。
再度オチ
残念ながら、もくろみは崩れ去り、私はノートパソコンを背負う人生をつづけなければなりませんが、いつかAppleが少し寛大になってくれたとき、またはCydiaにiSSHを超えるアプリが出てきてくれた時、管理者の肩の荷は軽くなるでしょう…。
そういう将来を期待せざるをえません。
