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岡本太郎の今日の芸術を読了

色々な事で非常に勇気づけられる文が多いが、IT技術者はやはり芸術ではなく、「芸」だと思うので、まあ自由にやればいいって物ではないなー、お客さんにウケる為の物を作るのが仕事なのだし。

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先日のmakeにもたくさん展示されていたインスタレーションについてだが、自分がどんなインスタレーションでも大概「あー面白いね」という感想を抱き、それ以上をあまり考えない理由がわかった。
岡本太郎が文中で、建築や家電などについて、体系立てて勉強していけば、基本的には種明かしが可能であり、これは芸術とは異なる、と書いていた。*1

私はインスタレーションを純粋に「機械仕掛け」としてみているので、そりゃシカケがなんとなく想像できるかぎり、私には「面白い」という感情以上のものは生まれにくいのだろうな。


平たく言えばおもちゃ好き、分解好きの少年心を持つ自分としては、インスタレーションをみて、まずどうやって実装されているのかを考えてしまい、それが何を意味している(表現してる)かは二の次になってしまうのだ、これは一種目が曇っているといえるのかもしれない。
いや、これが即悪い事だとは思っていないのだが。


理解ができてしまう、自分の腑に落ちると、そこまでになってしまう。
趣旨を読み取る事はやはり重要であり、視点を変える重要性があるなーとか思った。
勿論これは芸術にかぎらずとも言える。

その為にも、もうちょっと技術書以外を読んでいかないとな。

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自分は岡本太郎を「爆発のおじさん、アバンギャルドな変人」としか見ていなかったので(これは多くの人も同様だと思うが)こんな明瞭で解り安い文章を書く人だとはおもっておらず、かなりびっくりした。
不勉強とは全く怖い物だ。


他に岡本太郎の本があれば読んでみよう。

*1:アヴァンギャルドな芸術も、時がたてば解体がすすみ、理解は出来るようになるので、「芸術品」すべてが同様に種明かしができない、という訳ではない様だが。