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http://d.hatena.ne.jp/uzulla から移行しました。

代わりのいない存在

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080908/314345/

代わりのいない存在になるためには4つの方法があると奥地氏は言う。一芸に秀でる専門家路線,複数の分野で卓越する複合路線,多くの領域に精通するオールラウンダー路線,人がやりたがらないことをやる汚れ仕事路線。

もうこの辺り何度も書いている話なのだが、自分の考えをまとめる為にまた書く。


自分は現状ジェネラリストに向かっている。*1
どれもまだまだだが、客先からPM、運用からコーディング、トイレ掃除までやる。

お客さんには「uzullaさんに頼むとワンストップだから助かる」という評をよく頂く。
たとえば障害の一時切り分けはソフトウェアからサーバハードウェアまでできるし、ベンダーとの連携や、IDCとの調整だってやる。そりゃ便利だわな、お客さんから見れば。

それが縁で様々な所でお世話になっており、全部の仕事が無くなるという事は取引先全部が一度につぶれでもしないと無いだろう。


ただ、個人的にはどれもすごく飛び抜けている訳ではないので*2、結構な場面で「uzullaさんは何やってる人なんですか?」という質問に詰まる事がある。

「何でも屋です」

自分が何者であるか、何をやる人間なのか、何の技術者なのか。

今の世の中はコラボレーション(分業)で成り立っているのは疑うべくもないことであり、「私とあなたがコラボったら、何の価値を私に提供できますか?」というすごく当然な質問に即答できないのは非常にまずいのではないか、と思っている。まあ、まずいは言い過ぎか。


ジェネラリストが悪いとはこれっぽっちも思っていないのだが「私はジェネラリストですから、何でも出来ます」なんて言うのは、我ながら訴求効果がこれっぽっちもないと思うのだ。付加価値がない*3

多分「何でもやります、たとえば○○を作りました」というのが一番正しい答えなのだろうが、「じゃあそれの何を担当しましたか?」という質問が続くのは間違いない、それの答えは「色々やりました、お客さんには満足頂きました」となる。

うーん、しょっぱいなー。*4


この辺りは数年間悩んでいる事で、特に困ったのが前にも書いたが某81忘年会だった。
「なにをされている人ですか?」
こんな簡単な答えにすっと答えられない自分が不便でしょうがない。


あの後なにか一つでもいいからスペシャリストになってしまおうか(自分で自分にレッテルを貼ってしまう、それ以外も実際にはやるけれど)とおもったのだが …どうにも違うと思っている…。



まあ、仕事をやっている上では悪いわけではないんだよね。前述の通り、お客さんにはウケがいいわけだし。
便利屋故に、かなり上位のレイヤにいるので、簡単に替わりがくるわけでもない…。


ただ、それって今の「個人力」的な世の中では結構ぱっとしなくて、我ながら悩んでいる。
前述の81会みたいな所に「楽しそうだな」って思う所に突入する力にはなれない。
(自虐的だが、お前なんでここにいるの?という事を考えてしまう)


ま、つまりは何でも出来るからってことで、汚れ役を買って出ればいいんだろうなーと言うのは最近おもってはいるのだが。
でも汚れ役は汚れ役で難しい事はわかっている。*5


こうなりゃ新しい所を自分でつくっちまえばいいんじゃね?というのも直近思う単純な答えなのだった。



企業の情報システム部にいるのが一番俺の性能にあってるんだろうな。
でも、だからといってそういう所にスポっと収まるほど我が弱いわけでもなく…。

話をリンク先に戻すと

・一芸に秀でた
を目指そうかと一時期思っていたが、やはり私には難しそうだ。

・複数の分野で卓越する複合路線
もちょいと難しそう、ただし目指せない事はないだろう。
自分だったら何を選択するか、サーバー、ネットワーク系とあと何かだろうなー。

・多くの領域に精通するオールラウンダー路線
これは私の方向に近い、まあ私はほっといたらそこに進むべきなんだろうな。

・人がやりたがらないことをやる汚れ仕事路線
がんばれば行けるだろう。


まあ、生活には困らないとおもうんだ。この辺りは単なるコンプレックスや不便でしかないのはわかってる。


ここで重要なのは

前述のリンクで

できないからやらない,ではない。やらないからできない

書いてあったとおりで、やったらできると信じて、何かをやっていこうと思う。

*1:本当の所をいうと、仕事ではPM、ディレクター、コンサルの方向に進んでいるのだが、今の状況をぱっとみるに、まだ自分の手を動かさなくなる事は無いっぽい

*2:とはいえ、一番本業(だと思う)であるサーバーいじり周りは何年もつづけているので、酷い物ではないと思っているが

*3:説明をかさねればできるが、そんなに長い説明をしないと自分を紹介できないってのはどうなのか。魅力がたくさんある、とは違うと思う

*4:お客さんに満足していただいたというのは、個人的にはものすごく重要だとおもうのだが、お客さんという物は千差万別で、規格化された物ではない。

*5:まあ運用なんてのも、汚れ役の一つだとおもうのだが