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ミニツー

ヤビツ峠をこえ、富士を回るミニツーリングに行ってきた。
走行距離は200km程度だが、ヤビツの峠はなかなかの物なのでかなり走りごたえがある。
心配されたGW最終日の混雑も全くなく、むしろ通常の休日よりも空いていた道で、とても快適なツーリングを楽しめたのだった。

只一点、空は薄曇りで景色は悪く、昨日とうってかわって寒かったのには辟易したが…。
寒かったので寒疲れしてしまった。


一緒に行った人がバンディットだったので、今までにない高速ツーリング。
具体的にどれくらい高速なのかといえば、高速道路を下りたとき二人のメットやバイク前面には大量の羽虫が爆死していた位。(衝突死)
経験上、大体120km前後から羽虫は原型をとどめないほどの爆死をするね。

あーツーリングは楽しいね、車でドライブよりも気合いが居るが、やはりそこが良い。



道中、富士スピードウェイの近くで、オーバーフェンダー&鬼キャンバーなサバンナやケンメリを見る。
最初族かと思ったが、本格的なペイントをみるに、富士スピードウェイでヒストリックレースでもあったのだろう。

オールドレーシングマシンは格好イイ。何が格好イイかというと親しみが持てる機能美が有る。
具体的にいえば、素材を大加工することなんかできない事から生まれる妥協や工夫がよく見えるのが良い。そして相手チームの工夫を真似し、これが一種様式美に昇華しているのがこれまた結果として良い。

機構や機能を考察するのが好きな私としては、妥協と割り切りがとても分かり易いのも「見やすくて」良い。例えばブリスターフェンダーなんか作れないから、オーバーフェンダーだし、オイルクーラーをグリル前面にひっぱりだして、カッコや危険性に優先して冷却性能を追求したり。
そう言う作り手の考えていることがよく見える改造がとても親しみが持てるのだ。

今のレーシングカーがカッコワルイという訳ではないが、外装の雰囲気ラインだけ同じで、ブリスターしまくり、冷却装置などは大幅に移設されていたり、フレーム、足回りは全部新造。レースの為にガワだけホモロゲマシンを製造してしまう様な奇形とすらいえない完成されたキメラをも生み出す現代のマシンはあまりにスマート過ぎて個人的にはマシンとしての魅力が薄いのだ。


ああ、俺も泥臭い車に乗りたい。あの見た目からしてスパルタンな乗り物は琴線に触れる物がある。
バイクと同じ様な、乗ることに気合いが必要な乗り物。単なる運転操作だけではなく、その機械を操り、そもそも運用するというスタンスをとらなければならない機械の魅力が…。


まあ、乗るのは割と簡単に実現できそうだが、どうやっても族(しかも古い)にしか見られないのが痛い所か。