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一人ファミレスにきている

奥さんが風邪でダウンしてしまっており、暇なのでファミレスに来て読書などをした。

クラウド化する世界読了

前半は作者がクラウドをどのような物として定義しているか、過去の例をあげて、それは何かの社名や商品ではなく、電力の様なものだと唱えている。
中間はそのクラウド、安価な資源用いて現在どのようなサービスが展開しているかの例を挙げている。
後半はちょっとSF的、とも言えるほど先進的な意見がかかれており、ビジョナリーがどんなことを言っているのかが色々書かれている。

それぞれのつながりがシームレスでとても良かった。
引用や資料も非常に多く、どっかのビジョナリーの独りよがりな独演会ではない内容だったので、ある程度真に受けても良いだろう。

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事実としては目新しい話はほとんどなかったが、ある出会い系サービスは一人で運用されているという記事が非常に励みになった。
一人で全部が出来てしまうという事は、ある意味とても可能性を秘めているのだ、と励まされた気分になった。
まあ、俺からはそんなビジネス的なビジョンとか、アイディアが生まれ育った試しはないのだが。


話を本の感想に戻すが、前述したとおり、事実としては知っているような事ばかりだったのだが、多少アウトサイダーな著者の考え、過去の事例との結びつけなどは非常に面白かった。いわれてみれば気づくような事でもしっかりした考察の上に展開されると、新たな発想の元になるな。


諸々の資源は今後もどんどんと安くなり、仮想化され、隠蔽されることは間違いないと悟った。俺が現在やっているような泥臭い仕事は*1どんどんと集約されていくのだろう。単なるレンタルサーバー業者はばったばったとつぶれることは間違いないし、ダンピング化がすすんで全くやりたく無い仕事になるだろう。

クラウド化でそれぞれの会社にコンピューターの専門家がいなくなる(情報システム部が無くなる)というのはかなり過激だとおもうし、そこまでは急激にすすまないと思うが、たしかに出番は減っていくだろうなー。

俺が諸々色々な事がうまくいかず、どこかの企業の情シスにころがりこむ、という目論見wは、多少考え直した方が良いのかもしれない。


また話が逸れたので戻す。その他にも、現在自動レコメンデーションサービスが隆盛しているが、それは人々の思考に及ぼす害悪などが考慮されており、あまりこの辺り考察していない俺にはまとまっていてなるほど等と思った。


面白いよ、読むと良いよ。

*1:サーバー管理とか