Linuxが普及するには?
http://www.lifehacker.jp/2008/07/linux.html
ハードのサポートとか、Officeのサポートとか、もちろん最初の一歩を踏み出させるには色々な要素があるとおもうんだけど、俺が思うにLinuxのサイテーさはソフトウェアをインストールしにくい、という所につきると思う。
RPMとかあるけど?
「RPMがあるじゃん、つかyumとか知らないの?よっぽど先進的!」という人もいるけど、逆にyumに入ってないとすげえ面倒くさいのが問題。
yumに登録されていないような物は「おっ!これおもしろそう!Linux対応か!ためそう!」って思っても気軽にできない。
(たとえば?定番のApache+PHP+Mysql(LAMP環境)のホントの最新版を入れるとか、そういうありがちな話だよ)
そして、port等はメジャーバージョンも上がるけど、yumはまったくメジャーバージョンがあがらないので*1OSインストールとセキュリティ対策にしか使い物にならないと思う…。
野良ビルドすればいいじゃん、それが本来なんだし
実際の所、大抵configure make all make installで通る*2。Linuxを使うなんて気概のある人ならこのハードルはそんなに高くないと思う。
でも、これで単純に動かない時は大変。
ありがちなのが数年つかったLinuxは色々なライブラリのバージョンが古く、がんばってググってconfigureがどうだと見つける事ができても、buildできない事が多い。
前述した通りyumやらなんやらでアップデートかけても、メジャーバージョンが上がらないとBuildできない事もあり、そうなるとお手上げ。
じゃあライブラリも野良ビルドでーとうかつにあげると酷い事になりがち。正直ライブラリのバージョンを安全にあげるなら、OSを再インストールしたほうが早い。
これは非常にめんどい。
Debianなんかは全部の環境を持ち上げる事ができるよ!というのが売りだったと思うが、でも「野良ビルドしたバイナリ」は動かなくなるんだよね…。これじゃ再インストールと大差無いよ。
そして、野良ビルドできて、動いたとして
「うわーこのフリーソフトクソだわー、消すよ!」
と思ったとき、アンインストールがクソ面倒くさい、というか実質無理じゃね?
このアンインストールの手間を考えると、ホントやる気が無くなる(俺の場合)。
「Prefix変更すればいいんだよ!そしたら大抵大丈夫だよ!」みたいな話はあるんだけど(ある意味Mac的な解決策)、ライブラリとかだと/usr/local以下にはいっててくれないと毎度毎度configure時に指定してあげたりとか…めんどくさい。
ちょっと気をつければ良いことなんだけど、つまりは気軽でない。
とにかく
どっかから拾ってきてソフトを入れるってのがすげえめんどうくさい。
そうなるとOS付属のソフトで全部どうにかしようという現状になり、まったくおもしろみのない、WEB端末みたいな環境になる。
前述した通り、俺が思うにこれがLinuxの一番の問題だと思う。
フリーソフトを拾ってきて入れる文化がないと、フリーソフトをつくって公開する人も生まれないし、そうなるとWinやMacみたいな豊かな環境が整うのはいつになることやら。
「このソフトはPerlスクリプトです、まずはCPANから○○をいれてもらって…」なんてのはWindowsからみたらジョークでしょ?
(俺はいいけどw)
MacとかWindowsだと
このあたりすげえのがご存じの通りWindowsで、Windows98とかの環境でも普通にインストールしてみたら動くとかざら。
Windowsはレジストリが汚れるとかあるけれど、神経質になるような物でもない。
さらに楽なのがMacで、ディレクトリごとすてちゃえばアンインストール完了なので、試す為のハードルが低い。
(ホントは違うけど)
DVD再生ソフトだとか、P2Pソフトだとか、Officeだとか、IMソフトだとか…
最近のLinuxはホントすごくて、星の数ほどソフトがでていて、本当に便利になったと思う。
でも続々出てくるソフトを色々試したりとかできないようなOSじゃ気軽に使い続けるなんて無理でしょ。
OS(というよりディストリビュージョン)標準のソフトウェアをやたら充実させる事でどうにかしている現状だけれど、こんなんじゃ発展しろって方が無理ってものだろうよ。