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http://d.hatena.ne.jp/uzulla から移行しました。

DGマスターのインプレ

http://www.ccp-jp.com/ccp_toy_2004/toy_product/p_dgmaster/idx_dgmaster.html
人に煽られて、DGマスターのカルソニックスカイラインとザナヴィニスモを買ってみたので以下感想。ちっこいラジコンで人と室内でレースをする野のがとりあえず目標です。


さておき、まず特徴的な車体の大きさ。私の携帯N502iとほぼ同じ大きさで、地面に置くとさらに小さく感じる。触るとかなり頑丈にできていることが解る。ラジコンというよりミニカーの質感。
ボディの出来はかなり良いと思う。デカール類は全て本物の名前でリアル度は高い。ただリア周りの造形は機構上の理由だろうが、余り良くない。

壁や椅子の脚に思い切りぶつけたが塗装に傷はできない。肉厚で重いこのボディーはトイラジとしてはよさそうだ。掘りの深いホイールの造形も非常に良く、ひきしまって見える。

ただ、売りの一つであるライトはヘッドライトとウインカーが同じレンズで光るのがちょっと残念だった。是非わけてほしかった。特にウインカーとヘッドライトの色が同系色で(これはこのモデルの特徴だろうが)見分けられない。

全体的に見れば充電器スタンド兼の箱も相まってディスプレイミニカーといわれても間違えるほど出来は良い。


プロポ(コントローラ)は折りたたみ式でとてもかるくてコンパクト、安ものありがちな窮屈感はない。トイラジらしからぬ操作感を追求したサイズなのだろうか。
背中にはロッドアンテナを格納でき、こんな安いのにしっかり考えられたプロポだ。ステアホイールのグリップは多少滑るので何かで接着すべきだろう。
40Mhzか27Mhzのシールがはられ、変更は出来ない。ただ裏のスイッチでそのバンドの中でさらに3ch選べる為、まったく同じバンド同士でも問題なく三台までレースは出来る。クリスタル要らずのこの機能は便利だ。


早速充電して走らせてみた、加速と速度は良い、負荷の高いカーペットでもそれなりに速度が出る。
カーペット路面でフルロックでアクセルONすると、「んごごご」とスピンしながらリアが地面をひっかくくらいのパワーが有るのには驚いた。

ステアリングはそこまでシビアではないが、オモチャラジコンよりはよく曲がりすぎる。速度も出るのでロック2ロックなデジタル操作の初心者はごつんごつん壁にあてて、飽きてしまうだろう。

デフがない事も手伝ってのでツルツル滑る路面では容易にリアがスライドしてしまい、まともに走れない。ただこれは個人的には好印象。リアが滑るスリップなのでハンドルはきちんと切れると言う事だ。練習していけばこれくらいは欲しくなるので文句はない。
まだ慣れていないが、カーブではリアを多少滑らせながら曲がる事ができる。さすがにカーペット地ではドリフトとはいかないが。
とにかくグリップは埃が大敵なので走行前にかるく路面をふいて、タイヤも拭くべきだろう。
直進性は路面の状況を拾いやすいこのサイズにしては悪くないといった程度。

しかし…どうも右が強い癖が有る、そして左はアンダーが出やすい。アクセルオンでどうも左に加重が掛かるらしく、アクセルONの左カーブが弱い。二台同じ現象なので設計上の問題なのだろうか、うーん。フローリングの床だとグリップが足りなすぎるかね。


電波はまあまあだが、屋外だとノイズフロアが高いのか5m強だった、室内では5m以上、端まではいけるし、ウッカリうごかなくなってもプロポを降れば動く。想定されるコースサイズを考えれば必要十分と思う。
そもそもアンテナのミスマッチ(計測していないが27Mhzと40Mhz両方まったく同じ長さ)が想定されるので調整してみたい。車体のアンテナもデザイン優先だからだろうが、ほそくて短い針金が一本あるだけだ。まあ、どちらも実用上問題はないのだが。


電池の持ちはなんともいえず、割とすぐ切れるが、集中力が切れる前には切れるとも言える。極端に短いという訳でもない。充電はコレ系で比較すると気持ち長い。


裏返してシャーシを見ると、とても良くできているように見えるのだが、実際各部の精度には多少難がある。バリこそ無いものの、今回二台買った片方は左Fホイールが結構偏芯していた。
まぁなんてったって車体裏にはchinaの文字が光っているのでしかたない。ただ、ハネもせずまっすぐ走ったので、許容出来る範囲と思う。
タイヤの成型はマトモで、路面に接する場所や見える表側にはライナー切り離し後がない、モナカバリも殆どない。これはちょっと好印象だ(当然なんだけどね)

他に設計上で気になる点としては、Fナックルのキングピンがシャーシ下にリブごとでっぱっていて、かなりロードクリアランスが減っている、2mmくらいしか地面との間はない。おそらくヒットするであろうそこがちょっと気にくわない。固い床ならいいが、カーペットでは辛そうだ、個人的にはここはいつか削り取ってみようと思う。

しかし設計は良く、Fのサスストロークは3mmほどで、左右で特にばらつきもない。リアはTバー+最後部での直押し(ボディートランク部がストレス受け止め)になっていて、ミニッツレーサーのサスを逆前後にして縦につけたような感じになっている。良く言えばラジアルな力の掛かり方で、なおかつストロークが稼げる位置に置いてあるのでこのサスの動きは良い。ただ、ダンパーなどはないのでどれくらいその意味があるかは解らない。
ひねりの剛性はこんなものか、といった印象。


全体的にみて、設計や品質は秀逸だと思う。本気のマニアなら品質が却下だろうが、この価格で見事にプロポーショナル(段階操作可能)であることはまちがいない。

まあ、まだバラしていないのでこれ位しか感想は出ない。是非バラして線をもっと太い物に変えたり、セル(電池)をかえたり、もしFETチップがあえば載せ替えたり、アンテナをマトモにしたり、出来る事ならばやってみたい。

夢は広がる、そして人と楽しく遊べないゲテモノができあがる。



というか、ピットギアを思い出す(遠い目)あれはあれでおもしろかったなぁ、ハンドリングが凄い遅かったなぁ。でもあれはたしか15000くらいした筈で、これは実売2500円だものな、時代は変わったなあ。