c/fe

http://d.hatena.ne.jp/uzulla から移行しました。

make:tokyo meeting行ってきた

http://www.oreilly.co.jp/mtm02/

このイベントは普段個人の趣味でおこなっている工作を、いわば見せびらかす為の展示会のようなもの。
多摩美という立地条件だからかしらないが、インスタレーション*1的な物も多かった。

写真

どんな物が展示されていたかは本家のウェブサイトに譲るとして、いくつか写真を。

定番のニキシー管

ラクターかミニユンボ改造の戦車。主砲は真空圧力を利用した、推定40mm砲。

説明すると長いので、以下参照
http://www.nicovideo.jp/watch/sm5042812
http://www.nicovideo.jp/mylist/5363892

101個のネギ振り人形

左:バルブレスジェットエンジン
右:遠心式ターボジェットエンジン
うろうろしてたら実演をみそこねた、すごく残念。

Arduinoで作られた、携帯型ゲーム機
別にGBと互換性があるわけではないw

ブレッドボードで制作されたシンセサイザーのライブ。
ライブ中も絶賛結線中であり、ライブブレッドボーディングライブw

自作カタヌキ、これは先代の人工衛星ひまわりだったのだが、失敗w


テスラコイルを用い、放電で音楽を演奏。
これ演奏中に横を通るのはかなり怖いw


このほかにも裁縫とか、プラネタリウムとか、まあ色々あった。

プロ、アマ問わず、個人での展示

ごく一部を除いて、基本的に個人が展示しており、勿論本業ではそれっぽい事をやっているからこそという展示も多かったが、基本的にはアマチュアの人が作った物が展示されていた。

こういった趣味の物は、基本的に企業がつくるような物とくらべられない物が多いのだが、これ個人でも結構つくれちゃうんだ!という感心にあふれた展示会であった。

俺もやってみたい!

自分は前述のGameBoyaの展示をみて、内部はArduinoというキットをベースとして開発がされていると教えてもらい、前からちょっと名前だけは聞いていたので、今日参考書共々かって帰ろうかとおもったのだが、売り切れていて買えなかったのでっていう。

ショーの重要性

多分こういった感動を受け取ったのは私だけではないはずで、目の前に物があると、「あれ?俺でもできるんじゃね?」とか不遜な事を考えてしまったりする。


当然やってみると難易度の高さに愕然としたりするのだが、やってみる所までまず行くのが重要だ。


話がずれる様だが、最近は「web」はかなり敷居がさがってきていて、どっかの誰かじゃないが別に技術に取り立てて興味のない普通の人でも「やって見たら面白そうじゃね?」と思わされているのではないか。
ジェネレータ系が山ほどでてきた背景とかはそこらへんなのではないか。


個人的にはハードウェアも大好きなので、こういったイベントを元にハードウェアを作成するような人が増えるとおもしろいなーと思った。

所で、展示の多くでiPodTouchが利用されていた

加速度センサとCPUとメモリ、そしてタッチディスプレイを、あのキャッチーな筐体に納めたiPodTouchなどが数多くの展示で利用されていた。
基本的にほとんどのiPodTouchはJailBreakされていた。ーーまあこの辺りはこのイベントのハッカー精神的な部分とマッチするわけで、むしろやってない奴の方がおかしいくらいの空気ではあったのだがーーJBされたiPodはシリアル接続でPCと接続されたり、BT拡張ボードを接続されたり、色々な拡張が施され、利用されていた。

iPodTouchは、やはりこういった自作ハードウェアのコントローラーとして非常に可能性を秘めており、面白いなーと思った。


しかしながら、こうやって可能性をみてしまうと、本来のそれは本当にもったいないと思ってしまう。ご存じの通り、JBしないとほとんどが実現できないような機能が多かったからだ。
確かに使いやすく、素晴らしい公式SDKではあるが、非常に制限された範囲しかさわれないようにしているAppleは酷いなーなどと思ったのだった。
もったいない、実にもったいない。


もしかすると、しばらくしてAndroidがこの座に取って代わるのかもしれないが、まだ先の話だな。

*1:平坦に言えばアート的な物

一人ファミレスにきている

奥さんが風邪でダウンしてしまっており、暇なのでファミレスに来て読書などをした。

クラウド化する世界読了

前半は作者がクラウドをどのような物として定義しているか、過去の例をあげて、それは何かの社名や商品ではなく、電力の様なものだと唱えている。
中間はそのクラウド、安価な資源用いて現在どのようなサービスが展開しているかの例を挙げている。
後半はちょっとSF的、とも言えるほど先進的な意見がかかれており、ビジョナリーがどんなことを言っているのかが色々書かれている。

それぞれのつながりがシームレスでとても良かった。
引用や資料も非常に多く、どっかのビジョナリーの独りよがりな独演会ではない内容だったので、ある程度真に受けても良いだろう。

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事実としては目新しい話はほとんどなかったが、ある出会い系サービスは一人で運用されているという記事が非常に励みになった。
一人で全部が出来てしまうという事は、ある意味とても可能性を秘めているのだ、と励まされた気分になった。
まあ、俺からはそんなビジネス的なビジョンとか、アイディアが生まれ育った試しはないのだが。


話を本の感想に戻すが、前述したとおり、事実としては知っているような事ばかりだったのだが、多少アウトサイダーな著者の考え、過去の事例との結びつけなどは非常に面白かった。いわれてみれば気づくような事でもしっかりした考察の上に展開されると、新たな発想の元になるな。


諸々の資源は今後もどんどんと安くなり、仮想化され、隠蔽されることは間違いないと悟った。俺が現在やっているような泥臭い仕事は*1どんどんと集約されていくのだろう。単なるレンタルサーバー業者はばったばったとつぶれることは間違いないし、ダンピング化がすすんで全くやりたく無い仕事になるだろう。

クラウド化でそれぞれの会社にコンピューターの専門家がいなくなる(情報システム部が無くなる)というのはかなり過激だとおもうし、そこまでは急激にすすまないと思うが、たしかに出番は減っていくだろうなー。

俺が諸々色々な事がうまくいかず、どこかの企業の情シスにころがりこむ、という目論見wは、多少考え直した方が良いのかもしれない。


また話が逸れたので戻す。その他にも、現在自動レコメンデーションサービスが隆盛しているが、それは人々の思考に及ぼす害悪などが考慮されており、あまりこの辺り考察していない俺にはまとまっていてなるほど等と思った。


面白いよ、読むと良いよ。

*1:サーバー管理とか